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百合の贈りもの(今晩放映予定です)

以前 お世話になっていた作詞家 もりちよこさんから たびたび 近況をお知らせいただくメールを受け取っています

(綾香さんやケロロ軍曹だとかの歌で 皆さんも彼女の作品に知らず知らず接していらっしゃるかと

以下 皆さまにもご紹介したく 転載させていただきます。

(もりちよこさんより)

阪神大震災から、早15年が経とうとしています。
当時14歳だった姪、中北百合(姉夫婦の長女)も天国に帰りました。
あの時、助けてくださった皆様のあたたかなお心は、忘れることができません。


今も深く胸に焼きついた出来事があります。
避難所だった大社小学校にやっと給水車が来たときのことです。
図書室に安置されている百合の枕元に供えるお水だけでもと、
どうにか手に入れたお惣菜の空パッケージを手にして、長い列に並んでいました。

すると、後ろのおじさんが、
「そんな小さいの、役に立たへんやろう。これを使いなさい」と、
ふたつしかないご自分の空きペットボトルを、ひとつ差し出されたのです。

お水が欲しくても、ない。
お水を入れる容器さえもない。
どんなにか大切なペットボトルだったでしょうに、見ず知らずの私にくださったので
す。

あれから15年。
心を寄せ合い、助け合いながら苦難を乗り越えて来られた、
阪神・淡路のすべての皆さんに、私は敬意を払いたいと思います。


私事で恐縮ですが。私は姉家族も尊敬します。
何もかもを失いながらも、いつも前向きに生きてきたからです。

姉は昨年、百合の生きた14年と、
百合が亡くなってからの14年という節目を迎え、大学受験に挑戦しました。

絶望のどん底から今日まで来られたのは、
心を通い合わせることのできる方々との出会いがあったからでしょう。
そして、それはきっと、“百合の贈りもの”だったのだと思います。


このたび、読売テレビのディレクターさんが、
姉家族との長い交流を通して、ひとつの番組を制作されました。
深夜の放送になりますが、ご覧いただければと思い、ご案内いたします。


●NNNドキュメント'10
「百合の贈りもの~阪神大震災15年の軌跡~」

2010年1月17日(日)深夜24:50~25:20 
日本テレビ系列全国ネット放送
(録画の場合は、18(月)0:50-1:20になります。)



追記:cosmos

いつも 抜群の明るさ そして コミカルで楽しいこどもたちの歌をつくっていらっしゃるもりちよさんに こんな体験がおありとは存じませんでした。

地球のあちこちで起こる自然災害と それに対処していく 人々の叡智を学ばせていただきたいとおもいます。

今も ハイチでは 災害復旧のさなかです。

私たちは何もできないように思えますが それぞれの人が 他を思いやる気持ちを育てておく準備はできるようにおもいます

もりちよこさんの活動

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