こころが動く 人のための医学
NHK総合TV 歴史秘話ヒストリアにて、
▽戦のない世を目指して
~戦国時代のスーパードクタ=曲直瀬 道三の生涯 を放送していました。
番組HP→ http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/270.html
(番組内容紹介より)
戦国時代に、医学に革命を起こし、
人の命を救うことに障害をかけた医者がいた。
曲直瀬 道三(まなせ どうさん)だ。
薬を 中国の本の通りに処方する医者がほとんどだった中、
道三は、一人ひとりに合ったオーダーメードの治療をし、
戦国大名毛利元就や織田信長からも絶大な信頼を得た。
武士の家に生まれた道三が、なぜ医学の道を志したのか?
戦国の世に、医学を旗印に人々の幸せを追求した道三。
その感動の生涯をたどる。(ここまで 引用です)
道三の師は 足利学校の名医 田代 三喜(たしろ さんき)で
彼は 生薬を組み合わせて 一人ひとりにオリジナルレシピの
薬草の組み合わせで薬を処方していました。
私が お茶を作るときに
ハーブを選んでいくときの感覚に近いものを感じて
見ていて とてもわくわくしました。
そして 三喜が 特に脈診を重要視し
その弟子である 曲直瀬 道三 には
自らの死にいたる臨床をもってまで
引き継がせた客観性に 目を瞠る想いでした。
中医学やアーユルヴェーダの叡智にもつながっていますね。
誰に対してもわけ隔てのない診察であった精神性も
しっかりと受け継がれていました。
また その弟子である 施薬院 全宗(やくいん ぜんそう)にも
それらがうけつがれたのでした。
毛利元就の診察を打診されたとき
道三は 元就を、人としては助けたいが
彼を助ければ また戦で多くの命が失われるのでは
との想いをもって逡巡したといいます。
しかし その治療で 道三流を確立していき
鍼灸のツボを 開発し これが現代にも繋がっています。
期せずして 西洋医学が入る前の
「日本医学中興の祖」のひとびとのことを
垣間見ることができました。
この人々はそれぞれ 俳諧や詩歌をよくし
こころの機微や感情を
うまく掬い取ることができた人たちなのだと感じて
胸が熱くなりました。
ほんとうの 医学とはなんだろう。
人の役に立つとは どんなことなのだろう。
中世にドイツの ビンゲンに住んだ
ドイツ医学の祖でもある ヒルデガルトが
身近にある ハーブ・薬草を用い
音楽にも深い造詣をもったことなども思い起こさせ
わたしのなかにある 何かか
またぐるぐると動き始めた感覚があったのでした。
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